中国国家統計局が1月28日に発表したデータによると、2013年の全国一定規模以上工業企業は、前年比12.2%増の6兆2831億元の利益を創出し、増加率が2012年の5.3%から6.9ポイント上昇した。新京報が伝えた。
◆利益増加率が4カ月連続で低下
昨年の工業企業主業務利益は4%増の6兆2201億3000万元に達した。中国国家統計局工業司の何平氏は、「昨年の全国一定規模以上工業企業の利益は、強い成長の流れを維持した」と語った。
何氏は、「主な理由は、製品の販売規模が昨年、高い増加率を維持したことだ。また単位当たりコストが減少したことも理由の一つだ。主業務の売上高100元当たりに占める販売・管理・財務コストは、前年よりやや減少した。他にも、原材料調達価格の下げ幅が、出荷価格の下げ幅を上回った」と分析した。
昨年12月のデータを見ると、工業の利益増加率はすでに4カ月連続で低下している。12月の工業企業の利益は前年同月比6%増の9425億3000万元となり、増加率が11月より3.7ポイント低下した。
華融証券は、「12月に増加率が低下した主因は、工業生産の増加率の低下だ。人民元相場の高騰が輸出を抑え、高めの市場金利が投資を抑制し、汚職撲滅の拡大で公務消費を抑制し、環境保護・安全生産が強化されるなどの理由から、今年上半期の工業生産は減速の流れを続け、利益の増加率も低下を続けるだろう」と予想した。
中国交通銀行金融研究センターの高級アナリストの唐建偉氏はこのほど、「昨年第3四半期に経済状況が全体的にやや改善され、企業の収益状況にも好転が見られた。第4四半期に入ると、経済成長率が低下し、物価が上昇したため、企業の利益も減少した」と語った。