中国大陸部 世界3位のクロスボーダーネット通販目的地に
米国のネット通販・オークション大手「eBay」の世界オンライン決済システム「PayPal」が5日に深センで発表した「中国中小企業クロスボーダーEC事業輸出報告」によると、中国大陸部はすでに米国・英国に続く世界3位のクロスボーダーネット通販目的地となった。しかし、モバイルクロスボーダーネット通販の人気が高まる中、中国の中小貿易会社の63%は依然としてウェブサイトのモバイル化を実施していない。これによりモバイル端末を利用する消費者が、別のサイトに移行する可能性が高まり、取引の効率が低下することもありうる。新華網が伝えた。
同報告によると、中国大陸部のショッピングサイトを利用するとした回答者は26%に達し、これにより中国大陸部は米国・英国に続き最も人気の高いクロスボーダーネット通販の目的地となった。香港の同比率は25%で4位につけた。
同報告によると、スマートフォンとタブレットPCの普及に伴い、モバイルクロスボーダーネット通販が大勢の赴く所となっている。米国市場を例とすると、2013−2018年のクロスボーダーEC事業全体の年間平均成長率は15%に、モバイルクロスボーダーEC事業の成長率は22%に達すると見られる。世界5大市場(米国・英国・ドイツ・オーストラリア・ブラジル)の76%の消費者は、モバイル端末を活用しクロスボーダーオンライン取引を実施したいと回答している。モバイル端末に特化した通販サイトの有無は、消費者が購入先を選ぶする際の重要な検討材料になっている。
しかしPayPalがこのほど中国の中小貿易会社を対象に実施した調査によると、63%の企業はウェブサイトのモバイル化を実施していなかった。