中日両国の情報化発展 人と社会が密接に連動
日経BPのビジネスコンサルティング部の堀純一郎部長は1986年よりIT関連の事業に従事しており、情報化社会の発展に詳しい。堀氏は本紙の取材に応じた際に、「情報化社会とは、情報システムを広範に活用し、社会生活の各方面に浸透させることを指す。日本では情報システムの活用により、本来ならばさまざまな問題を抱える少子高齢化社会がより豊かに、より調和的になっており、国際化の推進と各地域の固有文化の継承が共存している」と語った。堀氏の発言内容は下記の通り。人民日報が伝えた。
情報化社会に入ると、人々は情報を非常に容易に発信できるようになり、社会との情報交換も当たり前になった。例えば日本人の場合、かつては衆人の面前で歌をうたうことは非常に恥ずかしいことであったが、カラオケの発明により人々は友人と大胆に大声で歌えるようになった。さらに、自分の動画をネット上で公開している人もいる。情報化社会において、人々はより開放的な時代を迎えており、世界が一つの地球村になった。これと同時に、情報化社会は多くの問題を引き起こした。まず情報化社会により、ネットを利用できる人とできない人の間に、情報の格差が生まれた。次に情報化社会には、虚偽の情報が氾濫するという問題を抱えている。
中国の情報化社会発展の最大の特徴は、スマートフォンが巨大な原動力になったことだ。スマートフォンによるけん引を受け、中国でネットが急速に普及した。日本では携帯電話でネットを楽しむ人は20%しかいないが、中国では携帯電話でネットを利用する人が3億5000万人に達し、ネットユーザー全体の69.3%を占めている。
情報化社会は世界の多極化を促し、経済のグローバル化を推進した。世界各国のさまざまな文化は、融合の中で発展した。情報化社会において、ネットを利用した販売や人材募集がより便利になり、各国間の経済交流を緊密にした。文化伝達のスピードが上がり、範囲が広がった。多くの企業はネットを利用し、世界中から最も適した人材を見つけることが可能だ。スマート化された都市において、エネルギーが効果的に活用され、社会の管理がより行き届き、社会の建設がより合理的になった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月7日