米クアルコム、シャープに99億円出資へ
台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業との資本業務提携に関する交渉が遅れる中、シャープは米半導体大手クアルコムから出資を獲得した。東方早報が伝えた。
経営不振に陥ったシャープは12月4日、クアルコムから最大約99億円(約1億2000万ドル)の出資を受けることで合意した。出資に関する情報を受け、シャープ株は同日1.16%高となった。最新の株価で計算すると、クアルコムは99億円の出資で約5%の株式を取得できる。
計画によると、シャープは年内に、クアルコムに49億円の割当増資を行う。初回は1株当たり164円で、4日の取引価格を6%下回る。クアルコムはまた、2012年会計年度が終了する来年3月までに、2回目の出資を行うことに同意した。出資内容は確定していないが、50億円を下回る見通しだ。
両社はまた、シャープの新型液晶技術「IGZO」を搭載した省エネ液晶ディスプレイ(LCD)の共同研究を行うと表明した。
クアルコムの参入は、これまで名乗りを上げていた鴻海にプレッシャーをもたらす。
鴻海の関係者は4日、「シャープとの交渉は継続中だ。当社はまた、シャープが日本もしくはその他の地域に持つテレビ工場を買収する可能性がある。場所に対してこだわりはなく、工場がどのような技術を持つかを重視する。当社は大型パネルの先進的な技術を求めている」と明かした。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月6日