日本企業 中国を離れて低迷から抜け出せるか(下) (3)
▽日本企業はどうやって先へ進むか
内部環境や外部環境の圧力を受ける中、日本企業の業績が低下を続けており、問題が徐々に顕在化している。日本企業は長期的な暗黒期・低迷期に入ってしまうのだろうか。世界の生産チェーンの勢力図の中で縮小を続け、ついには姿を消してしまうのだろうか。1980年代にみられた米国のシンボル的な建築物を買いあさるといった勢い盛んな光景はもうみられないのだろうか。
王パートナーは次のように話す。時が流れ、新しい担い手が登場するのは世の常だ。20世紀に猛烈な勢いをみせた日本企業だが、その最もよい時代は過ぎ去った。とはいえ日本企業にはなお独特な競争上の優位点が備わっている。このため日本企業に今後の発展を期待することは可能だ。また日本企業が業績低下の過程で調整やモデル転換を徐々に進めるのにともない、日本がまた順調な局面に戻ることも可能だと考える。ただ20世紀にみられたような世界をなぎ倒すような勢いが再現する可能性は低いとみられる。
また王パートナーによると、日本企業が今日遭遇している事態は、次は中国企業が遭遇するものかも知れない。中国企業は日本企業と同じ道を歩いており、日本企業が今後どうやって泥沼から抜け出すかを、中国企業は大いに参考にすべきだという。