中国テレビブランド 高級路線で日韓に真っ向勝負 (2)
◆日韓ブランド デザイン性が高いが、機能は単一的
スマートテレビはすでにテレビ市場で半数のシェアを占めている。伝統的なシンプルなテレビが発売されることは少なく、アンドロイドなどのスマートOSが搭載されたテレビが市場を占めており、フラットテレビの標準装備になっているほどだ。これと比べた場合、日本ブランドのテレビのシンプルな機能はすでに時代遅れであり、若者の多様化したニーズを満たせない。ただしサムスンやLGなどの韓国ブランドは、その美しいデザインと豊富な機能により、合弁ブランドの中で一定のシェアを占めている。ソニー、シャープ、パナソニックなどの日本ブランドは昨年より、高級スマートテレビの売上が減少し始めている。その競合相手は、デザインと機能で消費者のニーズを満たす韓国ブランドだ。中国ブランドにとって、これは高級市場を開拓する絶好のチャンスだ。
◆中国ブランド、豊富な特長で高価格に
中国ブランドの市場競争は、主に海信、創維、TCL、康佳(Konka)など伝統的な企業によって展開されている。これらの企業はパネルの品質にこだわっており、その他の機能(内蔵デジタルセットトップボックス、セットトップボックス内のスマートカード、CAMカードの使用など)も豊富化している。これらの特長により、中国ブランドが自然と高価格になっている。
また政策の刺激を受け、中国の一部の伝統的なIT企業もテレビ産業に進出し始めており、中国ブランドの陣営を拡大している。例えば動画配信サイトを運営する楽視網のスーパーテレビ、レノボ・グループのスマートテレビなど、業界を跨ぐテレビが次々と誕生している。これらの製品はテレビ業界に新たな血液を注ぎ込み、中国ブランドの「高価格化」の堅固な基盤を築くことだろう。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月8日