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北京初のモノレール、年内着工・来年開通

 2014年02月24日13:18
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 北京で初めての「跨座式モノレール(空中ミニ列車)」となる玉泉路線は、年内に着工し、2015年に竣工・開通する見込みだ。中国鉄道科学研究院(鉄科院)は23日、公式サイト上に、玉泉路線に対する環境アセスメント報告を発表、沿線に設けられる21駅の駅名を発表した。新京報が伝えた。

○低騒音で沿線住民への影響なし

 北京市軌道交通建設管理有限公司の呉宏建・董事長は、今年の北京市両会(人民代表大会・政治協商会議)において、「市関連部門は、世界各都市の先進的な交通運営・建設の先例を体系的に学び、一部地域で地下鉄の敷設が困難といった問題を解決するため、市街地(特に中心部およびその隣接地域)に跨座式モノレールを敷設する計画に取り組んでいる」と話した。

 玉泉路線は、市南西部における、「中程度の乗客輸送量」の機能を備えた路線となる。石景山区の福寿峰と豊台区の花郷を結ぶ玉泉路線は、中関村石景山園、八大処、玉泉路、小屯路沿線居住区、豊台科学技術園といった大型住居・機能エリアを通り、郊外エリアに繋がり、中心部を走る地下鉄の乗客流量のバランスを取る役割を果たすことが期待される。

 呉董事長は、「市内に地下鉄を敷設すると、騒音が大きな問題として浮上する。沿線にはすでに居住区や機能区が出来上がっており、環境アセスメントにパスすることは非常に難しい。また、市内を走る軽軌(ライトレール)が通過する時の騒音と比べ、モノレールで採用するゴム製タイヤは、極めて騒音が少ない」と指摘した。

○今年着工・来年開通の予定

 中国鉄科院サイトに掲載された玉泉路線プロジェクトのアセスメント報告によると、同路線は北京で初めてのモノレールとなる。同線は、永引渠北路と金頂北街の交差点東北を起点とし、路線には計21駅が設けられる。

 アセスメント報告によると、モノレール敷設工事は2014年にスタート、2年間の工期を経て、2015年に竣工・開通の予定。

 玉泉路線は全長約24.966キロメートルで、全線が高架を走る。沿線には21駅が設けられる。このうち7駅は乗換駅となり、地下鉄8本(M6線・M3線・M1線・M11線・M14線・M16線・M9線、房山線北延線)との乗り換えが可能となる。 

■用語解説:跨座式モノレール

 跨座式モノレールは、一本のレールで車両を支え、安定させて進路を誘導し、車両がそのレールを両側からしっかり挟み込んで走行する鉄道を指す。「適応性が高い」「騒音が少ない」「方向転換時の曲線半径が小さい」「登坂性能(坂を登る能力)が極めて高い」などの特徴を備え、まるで「空中小火車(空中を走るミニ列車)」だ。最高時速は60キロメートル前後。(編集KM)

 「人民網日本語版」2014年2月24日

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