先日メディアの発表した報道イラスト「習近平主席の時間はどこへ行った」中の萌え感たっぷりの習総書記の漫画は特に注目され、多くのネットユーザーの目を惹き、喝采を浴びた。(文:張濤甫・復旦大学ジャーナリズム学部教授。環球時報掲載)
このことから政治漫画はマイナス面のみの政治広報形式ではなく、中国指導者のイメージ宣伝の禁止領域でもないことが分かる。中国指導者に政治漫画のユーモアに耐えきる自信があり、実際に耐えられることは事実が証明している。
政治漫画は政治広報の調味料として、政治をより感性的で、人間味溢れるものに変えることができる。中国指導者が政治漫画の主人公となることは、中国の政治広報の大きな「増分」だ。
政治と聞くと、人々はユーモアとは無縁の、いつも冷たく、堅苦しいものだと思うかも知れない。だが実際には政治には感性の一面もある。
冒頭の例は決して特殊なケースではない。感性政治は次第に政治広報の常態となりつつある。以前「復興路上スタジオ」の発表した指導者のアニメ、新華社の発表した中国指導者の感動的なエピソードは、いずれも指導者の感性政治の魅力を示した。