計画出産政策の緩和　双子を持つ夫婦には適用されず

　計画出産政策が緩和され、「単独二胎」政策（夫婦のどちらかが一人っ子である場合、子供を2人産むことができる政策）が実施されることが決定し、各方面から高い注目が集まっている。北京晨報が伝えた。

　すでに双子がいる夫婦は、どちらかが一人っ子である場合、もう1回出産することができるのだろうか？--。市民の多くからこのような疑問が寄せられている。その原因は、多くのメディアが新政策を「単独二胎」政策と略しているためだ。中国語で「胎」は、「出産の回数」を意味するため、この略語だと、双子（多胎児）がいる夫婦も、どちらかが一人っ子であればもう1度出産できると捉えることができる。

　衛生・計画出産委員会の担当者はこのほど、この疑問について「1回目の出産で双子（多胎児）をもうけた場合、夫婦のどちらかが一人っ子であっても今回の新政策は適用されない」と明確に表明した。

　担当者は「厳密に言えば、このたびの新政策は『単独二胎』ではなく『単独二孩（注：孩は子供の意）』としたほうがより正確だ。『改革の全面的深化における若干の問題に関する中共中央の決定』の中で明らかにされたように、この新政策は、夫婦のどちらかが一人っ子の場合、『子供を2人』産むことができるという政策だ。つまり、1回目の出産で双子（多胎児）をもうけた場合、この政策は適用されない」と明確に表明した。

　現行の「北京市人口・計画出産条例」では、夫婦がいずれも一人っ子で、かつ1人目の子供が女子の場合、2人目の出産を申請できると規定されている。ただし、1人目を生んでから4年以上間隔をあけるか、母親が満28歳以上であることが条件となる。計画出産で重要となるのは出産の回数ではなく実際の子供の数であり、「単独二孩」としたほうがより正確だろう。（編集SN）

　「人民網日本語版」2013年11月20日