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四川省、胎児の成長記録に3Dプリンタ 8千円から

 お腹の赤ちゃんの成長記録というと、これまでは超音波写真が主だったが、今後は、3Dプリンタで「表情」まで記録に残すというのが主流になるかもしれない。華西都市報が報じた。

30分で「タコ」を出力

 15日午前、四川省成都市の新国際新国際会展センター9号ホールには、出力される「タコ」を見ようと、3Dプリンタを囲む大勢の人の姿があった。

 スキャナーとプリンタからなる同3Dプリンタは、普通のプリンタと違い、箱のような四角い形をしており、パソコンに繋がれている。

 同日午前10時半、同ホールの責任者である向柯さんが、握り拳ほどの大きさのタコのおもちゃを、スキャナーでスキャンした。データ分析が行われた後、3Dプリンタは熱で融解した樹脂を少しずつ積み重ね、30分後、立体的なタコが出来上がった。

3Dプリンタなら胎児の「表情」まで記録

 向さんによると、3Dプリンタ技術は現在、工業生産という枠を出て、一般市民の生活にも進出している。同技術を使えば人物の立体像を出力できるだけでなく、妊婦のお腹にいる胎児も出力できる。

 「超音波写真以外の方法で胎児の成長記録を残したいと思うなら、3Dエコーを撮って、3Dプリンタで出力することができる。そうすれば、胎児の表情や形まで残すことができる」と向さん。「結婚するカップルは、これまでの普通のウェディングフォトではなく、カラーの立体(3D)写真を選んでいる」。

無色の胎児で制作料約8千円

 北京、上海、長沙市(湖南省) 、成都市(四川省)などで3D写真館が登場するなど、3Dプリンタは現在、少しずつ普及し始めている。

 ただ、普通の写真に比べると3Dプリントはまだまだ値段が高く、手間がかかるため、一般市民はなかなか手が出ないという状況だ。

 向さんによると、出力するモデルは材質や複雑度などに基づき、値段が決まる。例えば無色のものなら1グラム当たり1.5元(約24円)だが、カラーになると1グラム4-5元(約64-80円)。通常、20センチの無色の立体の赤ちゃんなら500元(約8千円)くらい、カラーなら約2000元(約3万2千円)」だ。

 同展示会場で取材をしてみると、来場者の多くが「高すぎる。もうちょっと値段が下がってからでないと手が出ない」との見方を示した。(編集KN)
 
 「人民網日本語版」2013年8月20日

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