3歳以下の子供に日焼け止めクリームは適さず
焼けつくような日差しとなる夏には、日焼け止めクリームが外出時の必須アイテムになる。そんな中、化粧品を使う人の低年齢化が進むのに目を付け、若者や子供用の日焼け止めクリームを発売しているメーカーもある。しかし専門家は、「3歳以下の子供は日焼け止めクリームを使わないほうがいい」と指摘している。山東衛視(衛星テレビ)の「早安山東(おはよう山東省)」が報じた。
山東省東営市広饒県に住む薛さんは、ベビーショップで子供用の日焼け止めクリームを購入し、子供に塗ったところ、数回もしないうちに子供の顔が赤く腫れ、かゆみが出たという。病院で診察を受けると、日焼け止めクリームが原因と告げられた。薛さんは取材に対して、「よく見ずに子供の顔に塗ったら、顔が赤く腫れてしまった。その後見てみたが、日焼け止めクリームには使用できる年齢が記載されていなかった」と打ち明けた。
同県の婦幼保健院児童保健部の張一兵・主任は、「日焼け止めクリームの中には、芳香族炭化水素ベンゼンやサリチル酸などの化合物質を含むものもあり、肌に対する刺激が強い。特に、肌のデリケートな赤ちゃんに使用すると刺激が強く、赤く腫れてかゆみが出ることがある。深刻な場合は、大部分が赤く腫れたり、水疱が発生したりし、全身に症状が出ることもある」と注意を促している。
市場に出回っている日焼け止め商品の主な成分は、ぎ酸ヘキシルやフェノキシエタノール、ブタンジオール、エッセンシャルオイルなどで、中には40種類以上の化学物質が含まれている商品もある。肌がデリケートな赤ちゃんは、これほど多くの化学成分に耐えられず、アレルギー反応が出てしまうのだ。専門家は、「3歳以下の子供を日差しが強い場所で遊ばせるのは避け、外出する場合は、ツバの大きい帽子をかぶらせたり、日傘で日差しから保護したりするとよい」とアドバイスしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年8月14日