中国、日焼け防止服が大ヒット 専門家「通気性悪い」
夏本番を前に、中国では「日焼け防止服」が大ヒットとなっている。薄い生地でカラフルな、カッパにも似ている「日焼け防止服」は、いつでもオシャレでありたい女性に特に人気があり、外出時には欠かせない「日焼け防止グッズ」となっている。鄭州晩報が報じた。
では、「日焼け防止服」の効果はどれほどあるのだろう?皮膚科の医師は、「信頼性に欠く」と指摘。さらに、その材質のほとんどは、ポリエステルやナイロンで、通気性も悪い。夏にこうした衣類を着用していると、肌の代謝機能に影響し、湿疹などの皮膚病を誘発する可能性があるという。通常、製造日や質量合格証、製造メーカーなどが記されていない「日焼け防止服」を長時間着用していると、汗が毛根で詰まり、赤く腫れたり、かゆみが出たり、アレルギーが出たりする。また、このような服の素材に人体に有害な化学物質が含まれているなら、その危険は紫外線より大きくなってしまう。
実際には、普通の衣類でも日焼け防止の効果が期待できる。例えば、一般的なTシャツでも、紫外線95%をカットできる。つまり、特別な必要がある場合を除けば、普通の衣類でも紫外線から十分に皮膚を守ってくれるのだ。一方、長時間外で活動したり、皮膚に問題を抱えたりしているなど、日焼け防止を特に必要とし、普通の衣類ではその必要を満たせない人に限り、特製の「日焼け防止服」の着用が必要になる。
服の色に関して、専門家は、紫や紺、黒など、濃い色のほうが紫外線を防止するのに効果的と指摘する。ただ、濃い色は熱を吸収しやすいというデメリットもあるため、ピタッとしたタイプより、ゆったりとしたタイプの衣類のほうがいいという。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月25日