吉林徳恵で大火災 習主席、全力での救援活動を指示
3日午前6時30分ごろ、吉林省徳恵市米沙子鎮にある宝源豊禽業公司で火災が発生し、多数の従業員が巻き込まれた。同日午後4時25分の時点で、死者119人と負傷者66人が確認された。負傷者はすでに病院に搬送され手当てを受け、善後処理が進められている。人民日報が報じた。
火災発生現場では、大量の有毒ガスが漏れ出し、工場の広い範囲が炎上した。消防隊員の調べによると、爆発が起こったのは工場建物の南側。現場近くにいた従業員は、爆発による衝撃、アンモニアガスの拡散、火の勢いのすさまじさから、逃げる道を失った模様だ。
事故発生後、吉林省消防総隊の隊員が現場検証を行った。現場ではアンモニアガスの爆発が起こっており、原因の究明を急いでいる。
外遊中の習近平国家主席は、直ちに重要指示を出し、救援活動に全力であたり、万策を講じて負傷者の救命処置を行い、犠牲者の数を最小限にとどめ、犠牲者に対する善後処理に尽力するよう求めた。また、事故原因を究明し、法律にもとづき責任の所在を追求し、教訓を深く心に刻み、有効な措置を講じ、今後再びこのような大事故が起こらないよう徹底することを命じた。
李克強総理は、人命救助を最優先任務とし、消防・医療など各緊急対策チームが現場で効果的な救援活動にあたるよう指示した。また、法律・規則に依り関連責任者の調査・処分を徹底し、さらなる措置を講じて、事故の再発予防にあたるよう命じた。
国務院安全生産委員会の郭声コン・副主任(国務委員)は、現場に駆け付け救援活動を指揮した。事故発生後、吉林省はただちに応急試案を発動、緊急救援作業を全力でスタート、緊張した雰囲気の中で現在も作業は続けられている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年6月4日