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北京、天然ガスタクシー導入本格化 7月には2千台規模

 北京の都市ガス会社「北京燃気集団」は29日、天然ガスタクシーの試運営推進業務を正式に開始したことを明らかにした。第一陣として排気ガス中の有害物質が大幅に少ない天然ガスタクシー200台をすでに導入して試運営を開始した。さらに、18日から同市で開催中の第9回中国国際園林博覧会の足として天然ガスタクシー400台が出動。7月末までに、同市全体で天然ガスタクシーの台数を2000台まで増やし、市民にエコな外出を提供する。北京晩報が報じた。

 第一陣の200台はすべて、韓国ヒュンダイと北京汽車(BAIC)の中国合弁会社「北京現代」の小型乗用車・エラントラ(1.6L)。同自動車は走行中、燃料として圧縮天然ガスとガソリンのどちらも使用でき、いつでも切り替えができる。同自動車のトランクに装着された重さ40キロの液化ガスボンベには圧縮天然ガス15立方メートルが入っている。天然ガスは軽く、密度も小さく、さらに拡散しやすいという特徴を持っているため、ガソリンやディーゼルに比べて安全性が高い。中国汽車(自動車)研究センターが、正面衝突、側面衝突、追突の試験を行ったところ、天然ガス自動車の安全性は従来のガソリン車やディーゼル車を下回ることはなく、安全性が高い項目もあった。また、天然ガスの構成要素は簡単で、完全燃焼しやすいことに加えて、含有炭素が少なく、爆発の可能性も低い。さらに、潤滑油を希釈しないため、エンジンの寿命が延びる。

 「北京燃気集団」は、同タクシーの運行開始に当たり、自動車使用手引を作成したほか、ガス補充のICカードRFID(電波による個体識別)を準備し、ホットラインサービスも設置されている。同集団は現在、中心部から10キロの範囲にガス補充スタンドを6カ所、郊外の平谷区や密雲県、門頭溝区、房山区に4カ所設置している。さらに、石油会社の中国石油化工集団や、高速道路を管理する北京市首都公路発展集団、タクシー会社・北京首汽集団などの大型国営企業との提携を強化し、ガス補充スタンドの増設に取り組み、年内に70-100カ所にしたい考えだ。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年5月31日

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