中国人女性、2歳娘の大学入学に備えNYの豪邸購入
最新データによると、昨年から回復を始めた米国各地の不動産市場に、中国人の購入者が目立つ。ある業界関係者がこのほど、同市場での中国人にまつわるエピソードを語った。中国中央テレビ(CCTV、日本のNHKに相当)が報じた。
ニューヨークのオークションハウス「サザビーズ」のケビン・ブラウン不動産マネージャーは、「当時、私はある中国人女性に付き添い、市内の物件を物色していた。最終的に、『なぜ家を買いたいのか』と聞くと、その女性は『娘のため』と答えた。『娘を将来、コロンビア大学かニューヨーク大学、もしくはハーバード大学に入学させたいので、この街の中心に住居を構えたい。必ずこれらの条件に合う物件を選ばなければならない』というのだ。それで『分かった。それで娘はいくつなんだ?』と聞くと、なんと『2歳』という答えが返ってきたので、目が点になった」と話す。
過去1年間、中国のこの富豪女性が2歳の娘のために購入した豪邸のエピソードを、ブラウン氏は「伝説の案件」として広く語っているという。その伝説の豪邸は、史上最高額で取引されている超高級マンション「One57」の1室。世界最高級の商店街「5番街」の近くに建設中の90階建て超高層タワーマンションだ。同市で最も高い306メートルを誇る。同中国人女性はその1室を約650万ドル(約6億1500万円)で購入した。1平米約23万元(約348万円)の計算になる。
ブラウン氏は「650万ドルで娘の家を買った女性の下の部屋が最近売れた。契約価格は890万ドル(約8億4550万円)だった。データによると、2011年に販売が始まって以降、『One57』の価格は高騰を続け、最も一般的な部屋の単価でも1千万ドル(約9億5千万円)を突破。最上階の部屋に至っては、1億ドル(約95億円)を超えている。88号室も、中国人の好きな『8』が2つ並んでいるため、中国人が予約済み。メディアによると、昨年年末の時点で、中国の投資家が前後合わせて10-15件を購入した」と指摘する。
さらに、「『one57』が周辺の不動産価格を釣り上げた。『One57』の買い手のうち95%がニューヨーク以外の人」とした。ただ、顧客情報はトップシークレットであるため、買い手の詳しい身分などについては明かさなかったが、中国人が同市の不動産市場で「お得意様」となっていることは間違いない。
全米不動産業者協会(NAR)が昨年発表した統計データによると、2012年の米国不動産市場における中国人による購入総額は90億ドル(約8550億円)に達し、カナダ人に次いで外国人の中で2番目に多かった。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月28日