中国、35都市で全国共通ICカードが利用可能に (2)
大都市での利用は難しい?システムの改造に手間
申副センター長によると、「広州市(広東省)のような大都市では、既に膨大な量のICカードが利用されているほか、既存の路線バスと地下鉄のカードなどにも関係してくる。また、関連の政策や関連分野が既に成熟しており、状況が複雑でない2、3線都市に比べると、システムの構築や改造に手間がかかる。そのため、大都市での利用を可能にするには、時間がかかる」という。
他地域でのリチャージは可能?オンラインリチャージ導入へ
申副センター長は、「同カードは、自分の住んでいる都市でリチャージし、別の地域で消費することが可能だ。しかし、別の地域に出かける人が増えるにつれ、将来的には、インターネット上でのオンラインリチャージなどの技術を通して、利用者の必要に応えることが計画されている。同技術はすでに存在しており、現在は試験段階。近い将来導入が実現するだろう」としている。
カード変更が必要?リチャージ時に新しいカードに交換可
申副センター長によると、同カードの利用可能都市でシステムのグレードアップが実施される際、他の地域では使えない古いカードを持っている市民は、リチャージする時に新しいカードに交換することができる。残金も新しいカードに移すことができる。この時手数料が必要かは、各都市の規定によって違う。移行期は3-5年で、その間は古いカードを引き続き使うことができる。
各都市が利用を可能にするには?統一基準の採用必要
申副センター長によると、各都市で同カードの利用を可能にするためには、統一された基準システムを構築しなければならない。また、統一されたセキュリティシステムの導入も必要だ。その時に必要な資金は、各都市で利用されているICカードの規模やシステムによって異なる。もし、元々住房・城郷建設部が公認する技術やシステムを採用しているなら、バックデータの修正だけでよく、資金は少なくて済む。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年10月1日