オランド仏大統領が初訪中 経済・貿易が中心議題に
フランスのオランド大統領が25日から中国を初訪問する。西側の大国の元首による訪中は中国の新体制発足後初であり、中仏関係を新たな時代へと導くと見られる。また、フランス経済は現在困難に直面しており、経済貿易協力が会談の中心議題となるだろう。中国新聞網が伝えた。
■オランド大統領の初訪中 中仏関係は新時代へ
中国外交部(外務省)によると、オランド大統領は今回25日から26日まで中国に滞在し、習近平国家主席、李克強総理と会談する。北京だけでなく上海も訪問し、上海交通大学?パリテク卓越エンジニア学院の設立式典などに出席する。アナリストは今回の訪中の目的について、政治的相互信頼を深め、両国の新上層部間の友情を築くことが柱であり、両国関係の発展にとって非常に重要な意義を持つと指摘する。
「来年は中仏国交樹立50周年および包括的戦略パートナーシップ構築10周年にあたる。両国の新指導部による今回の会談後、両国は来年の国交樹立50周年記念行事の準備に入ると見られる。これらによって中仏関係は新たな発展の時期へ入り、さらに上の段階へと上がるだろう」と、中国国際問題研究所の王毅副研究員は分析した。
■経済貿易議題が柱 経済貿易協力の新分野を模索
「初訪問」という政治レベルの象徴的意義以外に、随行員の顔ぶれからは、経済・貿易分野が間違いなくより実務的な要請であることがわかる。
今回の訪中には経済・財務相、貿易相、外相、農業相の他、原子力発電、航空、医薬、農業分野の実業家多数が随行している。
在仏中国大使館によると、現在中国にとってフランスはEU内で第4の貿易相手国、第4の対中投資国(実質ベース)、第2の対中技術輸出国だ。一方、フランスにとって中国はアジア最大の貿易相手国、世界第2の輸入相手国だ。