第12期全人代第1回会議の5大注目点 (2)
■注目点3:民生の重要問題に配慮した6つの報告
民衆の訴えに会議は応える。所得増加、住宅価格引き下げ、大気・水質汚染対策、教育・医療保障の強化、都市化の推進、民営経済の発展など人々が感心を寄せる、国の経済と人民の生活に関するテーマへの対応が示される見通しだ。
全人代代表は政府活動報告、全人代常務委員会活動報告、審査計画報告、予算報告を審議し、最高人民法院活動報告、最高人民検察院活動報告を聴取し、審議する。慣例によって、各期の全人代第1回会議で行われるこれらの報告は、過去1年間の活動を振り返るだけでなく、過去5年間の成果と不足点を全面的に総括、整理し、さらに今後の活動について計画を立てるものだ。
これらの報告を聞くことで、人々は自らの生活の軌跡をたどり、社会の変遷を感じ取ることができる。報告の描く素晴らしいビジョンを実現するには、われわれの共同努力も必要だ。
■注目点4:職責を履行する新たな顔ぶれ
2987人??第12期全人代代表の総数は前期と同じだが、数字の背後の意義には深い変化が生じた。都市部と農村部で初めて行われた一票の価値が同じ選挙によって選出された代表たちなのだ。各省(自治区・直轄市)の全人代代表定数の調整が改めて行われ、都市部と農村部で約67万人に1人の代表という定数が実現した。
2987人の代表中、初当選者は1960人で、全体の3分の2近くを占める。第一線の労働者や農民の割合は前期より5.18%上がった。党・政府指導幹部の割合は6.93%下がった。
出稼ぎ農民の大幅な増加も今期の目玉だ。そのほとんどは初当選者で、再選は上海代表団の朱雪芹氏のみだ。朱氏は前期に初めて選出された出稼ぎ農民の代表3人のうちの1人だ。