習近平主席、米大統領と2回目の会談 (2)
その上で「米国側には、責任感のあるマクロ経済政策を講じ、自国の経済・金融政策のスピルオーバー(漏出)効果に注目し、自由貿易を堅持し、保護主義に反対し、中国へのハイテク技術輸出に対する規制を緩和し、対米投資を行う中国企業にとって公平な環境を整え、中国の在米資産の安全を保障し、中国側と共に両国の経済関係の新たな枠組みを構築してほしい」と期待を寄せた。
また習氏は投資、エネルギー、インフラ建設、地域間協力など両国の経済発展に大局的・戦略的な意味を持つ分野を重点に協力を強化するよう提案した。
一方、オバマ大統領も米国経済の現状を説明した。オバマ氏は「米中の幅広い経済関係は、両国の安定と発展にかかわり、世界経済にも重要で前向きな影響をもたらす」と指摘。その上で「米国は中国企業の対米投資を奨励しており、今後はハイテク製品の対中輸出規制の緩和に向けた措置を実施したい。中国側と経済、エネルギーなどの分野で協力を強化することを望んでいる」との意向を示した。
知的財産権の保護について、習氏は「中国は知財権保護を非常に重視している。知財権保護は中国が履行すべき国際的義務であることはもちろん、中国が目指すイノベーション型国家の構築や経済・社会発展目標の実現にとっても必要なことだ。中国は国際条約の義務を順守し、法に基づき知財権保護を強化している」と強調した。
気候変動問題については、「中米両国および全世界が直面する共通の課題だ。中国はこの問題を非常に重視しており、米国側とこの分野で幅広い実務協力を展開し、中米協力の新たな成長源としたい」と指摘した。(編集YT)
「人民網日本語版」2013年6月9日