李克強総理の4カ国歴訪について (2)
(3)スイス訪問について
宋氏は「スイスは経済と技術が発達し、産業面の優勢が際立っている。国交樹立から60年余り、両国の上層部は頻繁に相互訪問を行い、経済貿易協力水準は不断に高まり、教育、科学技術、観光、人材育成分野の交流は深まり続けている。すでに中国はスイスにとってアジア最大の貿易パートナー、スイスは中国にとって欧州第7の貿易パートナー、第6の外資導入元となっている。両国関係は新たな発展のチャンスを迎えている」と述べた。
また「訪問中、李総理はマウラー大統領、ビュルカルテ副大統領、シュナイダー=アマン連邦参事と会談し、両国関係および関心を共有する国際・地域問題について踏み込んで意見交換し、両国関係を新たな段階へと押し上げる。双方は経済貿易、金融、教育、文化、気候変動対策など様々な分野の協力文書に署名する」と説明した。
蒋氏は「中国にとってスイスは欧州の重要な経済貿易協力パートナーであり、欧州で最も早く中国の市場経済地位を認定し、FTA交渉を開始した国の1つでもある。近年、両国のFTA協力は突破的な進展を遂げた。9回の協議を通じて交渉は積極的な進展を遂げ、幅広い共通認識にいたった。互恵・ウィンウィンで質の高い合意の一日も早い達成を希望する。中国・スイスエコパーク協力は両国の省エネ、環境保護、グリーン経済協力に新たなプラットフォームを提供した。双方の貿易・投資協力はたゆまず拡大している。李総理の訪問中、双方の経済貿易当局は経済貿易協力について意見交換を深める」と述べた。
(4)ドイツ訪問について
宋氏は「ドイツはEUの大国であり、中国にとって欧州最大の経済協力パートナーでもある。各分野で両国の協力は盛んな活気を呈している。政治的相互信頼のたゆまぬ高まりに伴い、中独協力の戦略的中身は日々拡充している。新たな情勢下での実務協力の深化、戦略的パートナーシップの包括的推進について両国の指導者間には高度の共通認識がある」と指摘。
「李総理はガウク大統領、メルケル首相と会談し、中独関係、中国・EU関係および関心を共有する国際・地域問題について踏み込んで意見交換する。両国首相は中独言語年の開幕も宣言する。李総理はさらにドイツ政界、経済界の人々と幅広く接触する。双方は製造業、投資、財政・金融、都市化分野を含む一連の協力協定に署名する」と述べた。
蒋氏は「現在ドイツは中国にとって欧州最大、世界第6の貿易パートナーであり、欧州における最大の外資・技術導入元および重要な投資先でもある。中国側の統計では両国間の製品貿易額は2012年に1611億3000万ドルに達し、中国・EU貿易の29.5%を占める。中国企業は対独投資に積極的で、2012年の非金融系直接投資は前年比26.1%の6億5000万ドルに達した。李総理は中国商務部(商務省)とドイツ経済省共催の中独ビジネス界午餐会で重要なスピーチを行なう。両国企業は自動車、機械、化学工業、船舶分野の経済貿易協力合意にも署名する」と説明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年5月17日
【特集】李克強総理、インド、パキスタン、スイス、ドイツ公式訪問