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吉林省長春市で「日本の侵略証拠物展」始まる 過去最大規模

 日本の中国侵略を記録する貴重な文化財などを展示する「日本の侵略証拠物展」が1日から、吉林省長春市・偽満皇宮博物院で始まった。文化財100点以上のほか、日本の漫画家100人以上が作成した漫画「日本が降伏した日」や日本の中国東北地方侵略を証明する写真1200枚以上も展示し、同院が開催する「日本の侵略証拠物展」としては過去最大の規模。中国新聞社が伝えた。

 同博物院は戦時中、偽満洲国の首都・新京に築かれた偽満州国皇帝の宮殿があった場所。日本が東北三省・黒竜江省、吉林省、遼寧省の侵略を進めた歴史の証拠で、当時日本政府の支持のもと偽満洲国の執政に就任した、中華世界の最終皇帝(ラストエンペラー)・愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)もここで生活した。

 同日、当時関東軍の命令を受け、「日常政務」を処理が行われていた西院の「緝煕楼」も公開。「建国神廟記念章」や「日本皇室が愛新覚羅溥儀に贈呈した屏風(びょうぶ)」、「愛新覚羅溥儀が公布した満州皇帝即位書詔書」など、日本の侵略を示す文化財100点以上が陳列されている。

 同博物院の金波・宣伝主管によると、これら文化財はロシアや日本、中国各地などで発見されたもので、専門家が50年の歳月をかけて収集した。公開されることは珍しいという。

 一方、同博物院の東部に位置する東北陥落史陳列館には、子供のころに敗戦を経験した日本の著名な漫画家100人以上の作品が陳列されている。これら「南京攻略」「装甲自動車」「最前線」などの漫画作品は、当時、日本が侵略戦争時に犯した悪行を描写している。

 同陳列館は同日、日本の中国東北地方侵略を示す写真1200枚以上や物品1000点以上を展示し、一般公開している。

 同博物院公衆サービス部の蒋海燕・副主任は取材に対して、「今回の一連の展示は、当博物院史上最大の日本の中国侵略を示す物証の展示会。東北地方が侵略された事を示す揺るがぬ証拠であるこれら資料は、人々に警告を与える」と指摘した。

 一方、見学に訪れた90年代生まれの学生、王金さんは、「これらの歴史について、本で見たことがあるだけという若者も多い。これほど歴史を生き生きと示す展示物は少なく、これは民族の歴史。忘れてはいけない」と感想を述べた。

 同博物院にはこれまでに、戦争に参加した旧日本兵が謝罪のために訪れているという。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年5月3日

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