中国の映画興収、上半期は約1800億円 65%が国産映画
今年上半期の中国映画市場の勢いがすさまじい。業界内の統計によると、上半期の全国映画興行収入は6月末の時点で109億元(約1788億円6900万円)に達し、前年同期の80億7000万元(約1324億2870万円)から大幅に増加した。上半期には興収1億元(約16億4100万円)を突破した映画が計26本あり、その内訳はハリウッド映画13本、中国語映画13本となっている。そのうち、国産映画の興収は計約65億元(約1066億6500万円)で、全体の60%以上を占めており、海外映画との競争の中で優勢を保っている。「北京日報」が伝えた。
上半期の映画配給会社の中で、トップを維持している国有映画企業・中国電影集団のほかに、光線影業や華誼兄弟の2大民間企業が突出した成績を収めている。光線影業は中国の人気女優・趙薇(ヴィッキー・チャオ)の初監督作「致我們終将逝去的青春」(So Young)や陳可辛(ピーター・チャン)監督の「中国合夥人」などのヒット作で19億元(約311億7900万円)の興収成績を挙げ、市場全体の29%を占めている。対して、華誼兄弟は上半期では周星馳(チャウ・シンチー)の「西遊降魔篇」や「忠烈楊家将」などのヒットで、市場全体の27%を占めた。
現在、各大手テレビ・映画会社では下半期の製作・配給計画を次々と発表している。華誼兄弟は下半期に5本の映画を公開するのに対し、光線影業は「四大名捕」や「賽爾号」などのシリーズものを大々的に打ち出していく予定。博納影業も強力ラインナップで反撃する見込みだ。下半期は、夏休みシーズンや国慶節(中国の建国記念日)連休、お正月休暇を3大稼ぎ時として、国産映画は引き続き上半期の勢いを持続し、さらに興収を伸ばす見込みだ。
業界内の一般的な見方として、今年の全国映画興収は230億元(約3774億元3000万円)に達するのは問題ないとしている。現時点で世界における最大の映画市場である米国の年間興収は100億ドル(約1兆41億円)だが、中国と米国の差はさらに縮まった。業界内には、中国映画市場は2018年前後に米国を抜くとの見方もある。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年7月4日