中国ドラマ7割にタバコシーン 映画「大上海」が「汚い灰皿賞」獲得
中国の国家関連部門は2011年に映画・ドラマでタバコを吸うシーンやタバコ広告を取り締まるよう通達を出したが、中国控煙(喫煙規制)協会が18日に発表した、タバコが登場しない映画・ドラマやタバコのシーンについてのモニタリング結果によると、去年中国が放映したテレビドラマの7割にタバコのシーンが登場したことが明らかになった。中でもタバコのシーンが最も多かったのが映画「大上海」とドラマ「懸崖」で、「汚い灰皿賞」に選ばれた。「北京日報」が伝えた。
2012年にテレビで放映されたドラマ30本をモニタリングしたところ、そのうち21本のドラマにタバコのシーンが登場し、全体の70%を占めた。また映画では、公開された40本の映画のうち、29本の映画にタバコのシーンが登場し、全体の72.5%を占めた。このうちタバコのシーンは計413シーン、時間は計39.7分、1本あたり平均14.2シーンとなった。モニタリングによると、映画「大上海」、ドラマ「懸崖」はタバコのシーンが最も多く、中国控煙協会の第3回「汚い灰皿賞」を獲得した。その中で、映画「大上海」は117分の映画の尺のうち、タバコのシーンは5.43分で、全体の4.6%を占め、平均1・46分に1つのタバコのシーンが登場する。ドラマ「懸崖」の場合は、74時間12分の尺のうち、タバコのシーンは計54.13分だった。
中国控煙協会の許桂華常務副会長によると、ドラマの中でタバコを吸うシーンを最も多く見ている青少年は、タバコを試す可能性が3倍に増加するほか、タバコを吸わない青少年でも、自分が好きな俳優などがタバコを吸う場合、タバコを吸う行為を肯定する可能性が16倍にまで高まるという。タバコのシーンを見る回数が多い青少年ほどタバコを吸う比率は高まる。タバコのシーンを見るのが50回以下の青少年のタバコを吸う比率は4.6%だが、タバコのシーンを150回以上見た青少年のタバコを吸う比率は36%にまで高まる。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年6月19日