「グローバル・サウス」は戦いの場ではなく協力の舞台
米国のキャンベル国務副長官はこのほど、米議会で、米国は「グローバル・サウス」において中国に対抗するために一層努力すべきだと鼓吹し、アフリカなど「グローバル・サウス」地域における米国の影響力は中国に大きく遅れをとっているため、重要な鉱物資源の確保などにおいて「失敗のリスク」があると主張した。キャンベル氏のこの発言は、米国が自らの覇権的論理を中国に当てはめることが習慣化していることをはっきりと示している。新華社が伝えた。
実際には、中国は発展途上国の一員であり、発展途上国・新興国を気にかけ、「グローバル・サウス」の自然な一員である。似通った歴史的記憶と闘争の歩みが、中国と発展途上国・新興国を緊密に結びつけている。中国は常に発展途上国・新興国と困難を共にする真情と固い友情を大切にし、同舟相救い、支え合ってきた。「グローバル・サウス」における中国の影響力は、相互尊重と互恵・ウィンウィンによるものであり、自然な感情の絆と広範な共通利益が、互いの関係の基盤を厚く盤石なものにしている。
南南協力の重要部分を成す中国・アフリカ協力は着実に進展し、双方に利益をもたらしている。中国は「真実親誠」理念と「正しい義利観」を堅持し、アフリカ諸国による自国の国情に合った発展路線の模索に干渉せず、アフリカの内政に干渉せず、自国の意思を押し付けず、対アフリカ支援においていかなる政治的条件も付けず、対アフリカ投融資において自国の政治的利益を得ようとしない。発展戦略の連携から「10大協力計画」「8大行動」「9つのプロジェクト」の実施まで、各分野において中国・アフリカ協力は深まり、着実化している。中国はすでに15年連続でアフリカにとって最大の貿易相手国であり、2023年には双方間の貿易額は過去最高の2821億ドル(1ドルは約145.0円)に達した。南アフリカのBRICS事務調整官であるアニル・スークラル氏は中国について、「アフリカ諸国による自国の工業化発展路線の模索を支援し、発展経験を積極的に共有すべく尽力するとともに、重要な人材・技術支援を行っており、アフリカ諸国の貧困脱却と経済発展に多大な手助けをしてきた」との認識を示した。
現在、多くの「グローバル・サウス」諸国が発展の「急行車線」に乗り、世界経済に占める「グローバル・サウス」の割合はすでに40%を超えている。その一員である中国は現在、質の高い発展による中国式現代化を全面的に推し進めており、「グローバル・サウス」の協力・ウィンウィンにさらに大きな機会をもたらすことになるだろう。米国の政治屋は世界の発展の大勢を見極め、覇権思考を放棄し、国際社会と共に「グローバル・サウス」を協力の舞台とし、国際秩序がより公正かつ合理的な方向へと発展し、世界がさらなる繁栄と進歩の未来へと向かうよう後押しするべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年8月5日
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