王毅氏が「グローバル・サウス」協力の強化について4つの主張

王毅中共中央政治局委員（中央外事活動委員会弁公室主任）は7月25日、南アフリカ・ヨハネスブルグでBRICS安全保障担当上級代表会議に出席した際、「グローバル・サウス」諸国協力の強化について4点を主張した。新華社が伝えた。

王氏は「自主独立は『グローバル・サウス』の政治的ベースカラーであり、発展と振興は『グローバル・サウス』の歴史的使命であり、公正な道理と正義は『グローバル・サウス』の共通の主張だ。『グローバル・サウス』のメンバー及び『地球村』の責任ある一員として、我々は手を携えて努力し、世界平和のために責任を担い、共同発展のために責任を果たす必要がある」と指摘し、次の4つの必要性を主張した。

（1）紛争をなくし、平和を共同建設する。共通・総合・協調的・持続可能な安全保障観を提唱し、均衡ある、有効かつ持続可能な安全保障の枠組みの構築を後押しし、各国の安全保障上の理にかなった懸念を尊重し、紛争問題の政治的解決を後押しし、人類安全保障共同体を構築する。

（2）活力を盛り返し、発展を共同促進する。発展を国際的アジェンダの中心的位置に据え続け、発展の促進という国際的共通認識の形成を進め、発展途上国の正当な発展の権利を守る。

（3）開放・包摂的に、共同で進歩を図る。全人類共通の価値観を発揚し、文明の多様性の尊重を提唱し、イデオロギーによる線引きと陣営対立に反対する。各国が自らの国情に基づき発展の道を探ることを支持し、各国の人々が選択した社会制度を尊重し、国政運営面の交流と相互参考を強化し、人類の進歩のために共同で貢献する。

（4）一致団結し、共に話し合い協力する。「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を提唱し、覇権主義とパワー・ポリティクスに反対し、国際問題における国連の積極的な役割発揮を支持する。

王氏は「中国は新興国や発展途上国と共に、グローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブの実行を推進し、人類運命共同体を共に構築することを望んでいる」と強調した。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年7月26日