中国、鉄道自動運転の国際標準策定を主導へ

人民網日本語版 2024年07月05日14:33

世界標準化機構(ISO)鉄道分野専門委員会(TC269)機械特性・電気及び電子系・運用及び保全分科委員会(SC3)の第9回全体会議がこのほど、スウェーデンの首都ストックホルムで行われ、フランス、ドイツ、日本など13ヶ国の専門家・オブザーバー全員の投票により、中国が主導した「自動運転モデル応用の運営ルール指導原則」特別作業チームプロジェクトの提案が満場一致で承認され、作業チームを立ち上げることが決まり、中国の専門家が標準策定作業を主導することになった。

同指導原則が焦点を当てる自動運転分野は、現在の世界の鉄道業界で最先端の注目分野だ。このプロジェクトは中国、欧州、日本などの国・地域の幹線鉄道での自動運転の応用を対象とし、自動運転モデルの応用時に鉄道運営の重要な要素(持ち場、プロセス、責任など)に対してどのような影響があるかを識別することにより、マクロ運営規則策定の原則を提起するというものだ。

現在、世界で自動運転が行われている幹線鉄道の営業距離は約923kmに上り、そのうち旅客輸送が643km、貨物輸送が280kmとなっている。中国は全営業距離のうち68%を占め、旅客輸送では97%を占める。中国鉄道の鉄道自動運転分野における豊富な経験はISO標準として普及を進めるに値する。2016年、珠江デルタ地域の都市間鉄道で中国の列車制御システム(CTCS)に基づく自動列車運転装置(ATO)システムが採用され、世界に先駆けて時速200kmの自動運転が実現した。20年10月には、北京と張家口を結ぶ京張高速鉄道では時速200kmの自動運転が実現した。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年7月5日

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