ビッグデータでミニトマトを管理するスマート農業
新疆生産建設兵団第四師可克達拉市潤泰農業科技開発有限公司のスマート温室に入ると、清々しい香りが漂い、丸くてふっくらしたミニトマトは、赤く色艶が良かった。人民網が伝えた。
同社の湯躍執行取締役は、「この四季を通じ春のようなガラスのハウス内は至る所にハイテクがある。パークのトマトはすべて水耕栽培で、温室には各種センサーが設置されている。デジタル化生産技術により、日照時間が長く昼夜の温度差が大きいといった新疆地区の特殊な地理的優位性を効率的に利用する。色が赤く、甘味と酸味のバランスがちょうど良く食感がいいミニトマトを栽培している」と述べた。
この敷地面積約16.7ヘクタールで、通年の生産が可能なスマート農業パークは北京谷普などの有名企業の投資を引き付け、そして世界先端のアグリテックをもたらし、協力関係を深めている。
アグリテックのウェイトが高い潤泰スマート化農業パーク内のミニトマト。撮影・俄布拉依
湯氏は、「オランダの第3世代スマートアグリテックを採用している。従来の大規模な畑での栽培と比べると、パークの栽培方法の方が明らかな優位性を持つ。年間生産量は5-6倍増加し、灌漑の水使用量は従来の20分の1しかなく、より環境にやさしい」と述べた。
人員衛生管理システムを通過しパークに入る作業員。撮影・陳新輝
これはどのようにしてできたのか。潤泰スマート農業パークの技術責任者である蘇小龍氏は、「まず、温室の温度センサー、湿度センサー、二酸化炭素センサー、圧力センサーなどのIoT(モノのインターネット)感知技術を利用し、1日当たり2000万件以上のデータをリアルタイムで収集している。技術者はデータ分析により、コンピューターで環境パラメータの修正を行う。温室の天窓、カーテン、ECファン、高圧噴霧、硫黄くん煙器などはコンピューターからの指令により自動で運転し、温室の環境を調整する。これはまるで温室がスマートブレーンを持ち、毎日最適な管理提案を行い、温室管理者の農業操作を指導しているようだ」と述べた。
蘇氏は、「次に、温室の生産は水・肥料一体化灌漑を採用し、天候と植物の成長状況に基づき精密灌漑を行い、肥料と水のサンプルを定期的に検査に送り、検査結果に基づき栄養液の成分を調節し、トマトが最良の環境と栄養条件で成長するための量と質の両方を保証する」と続いた。
採れたてのトマトをケースに詰めている作業員。撮影・常沙
蘇氏は、「パークの農業生産は全プロセスのデジタル管理を実現した。従来の農業より生産性が上がり、コストを40%以上節約した」と述べた。
足元に土がなく、手で肥料に触れることのない、インターネットとクラウドコンピューティングプラットフォームに構築されたスマート農業は非常に先端的だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年6月20日
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