今中国でバズっているフレーズ「city不city」の意味を知ってる?
ある外国人ブロガーが先ごろ、北京の万里の長城を観光していた際、撮影したショート動画の中で、中国語と英語をミックスさせた「city不city?(cityかどうか?の意、「不」の読み方は「bu」)」というフレーズを使ったところ、このフレーズが中国のネット上でバズっている。
「保保熊」というハンドルネームのこの外国人ブロガーは、撮影した動画の中で、一緒に万里の長城を観光する妹と、独特な外国語の抑揚のついた中国語でテンポのよいやり取りを展開している。
保保熊:「万里の長城はきれいかい?」
妹:「きれいね」
保保熊:「city不city?」
妹:「cityじゃないわ」
保保熊:「大自然の中にあるからcityじゃないよね」
妹:「全くもってcityじゃないわね」
この2人の中国語と英語をミックスさせたやり取りが、中国のネットユーザーの間で大バズりし、「city不city」が流行語となっている。
具体的にどんな風に使われているかというと、例えば、旅行の計画を立てている時に、「city不city?」と言った場合、それは、「その都市はモダンで近代的な雰囲気が漂っている?」という意味になる。また服を買う時に、そのコーディネートについて、「city不city?」と言った場合、「このコーディネートはオシャレ?」という意味になる。そして高級感が漂い、味も優れたレストランで、満足げに「とてもcityだわ」とつぶやけば、「このレストランはとても素敵で、ムードもバッチリ」という意味になる。
また、独特な抑揚で、一度聞くと頭にこびりついてしまう「city不city?」は現在、人々が先を争うように真似するフレーズになっている。そして、その解釈が広がっていくにつれて、「city」には今や「都市化されている」やスタイリッシュ、斬新、さらには刺激的といったような意味まで表現するようになっている。
例えば、遊園地で絶叫アトラクションに乗った際、「cityすぎる!」と言えば、「スリル満点」という意味になる。また時間に追われボロボロになりながら奔走する自分を「cityじゃなくなってる」と言えば、「息つく暇もなく、ひどい緊張状態にある」という意味になる。
こうして本来は都市という意味の「city」という単語は、中国のネットユーザーによって新たな意味を加えられることで、人気観光スポットに行くことから、おいしい料理のシェア、そして街を称賛する際にまで使われるようになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年6月28日
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