中国の今シーズンの冬は「平年並み」の寒さ

人民網日本語版 2024年03月04日14:23

中国気象局が今月1日に開いた記者会見において、国家気候センターの賈小龍副センター長は、「判断基準からして、2023-24年冬季は、暖冬でも、厳寒でもなく、平年並みの寒さだった」との見方を示した。科技日報が報じた。

賈副センター長によると、「暖冬」だったかどうかは、ワンシーズンの平均気温を例年のそれと比較して、判断することになる。例えば、中国全土には気象観測所が約2500ヶ所あり、1ヶ所の冬の平均気温がその観測所の暖冬基準よりも高くなると、その観測所としては「暖冬」だったということになる。全国的には、半数以上の観測所で「暖冬」と判断された場合に、全国「暖冬」だったということになる。

2023-24年の冬季の全国平均気温は氷点下2.8度で、例年と比べて0.3度高かった。全国の暖冬指数は36.7%、つまり、全国で「暖冬」と判断された観測所の割合は36.7%だった。また、「厳冬指数」は15%で、いずれも50%未満だったため、全体的に見て、2023-24年の冬季は平年並みの寒さだったということになる。

賈センター長は、「中国では『暖冬』と判断されるシーズンだったとしても、地域によって大きな差があるもので、一部の地域の気温が目に見えて低かったという可能性もある。また、『暖冬』と判断された年であっても、極めて強い寒気の襲来で、一時的に気温が非常に低くなることもある。2023-24年冬季の気温も地域によって大きな差があった。地域別の『暖冬指数』を見ると、華南エリアや西南エリアは『暖冬』だったのに対して、華北エリア南部や黄淮エリア、江淮一帯は『厳冬』だった」と説明した。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年3月4日

注目フォトニュース

関連記事