春節前の帰省ラッシュ期間に15年ぶりの悪天候が襲来

人民網日本語版 2024年02月01日16:41

中国天気網の気象分析師・王偉躍氏によると、1月31日から中国の広い範囲で雨や雪が降っている。悪天候はこの先6日間ほどにわたって続くと見られ、2009年以降の冬を見ると、その範囲、降水量、降る期間などの面で、最強クラスの悪天候となりそうだ。雪が積もったり、雨で濡れた道路が凍結したりする可能性もある。中国の大部分の地域が影響を受け、河南省や山東省、江蘇省、安徽省、湖北省を含む11省・市の一部の地域では大荒れになる可能性がある。1月26日に春運(春節<旧正月、2024年は2月10日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)が幕を開け、各交通機関では帰省客が最も多い時期に突入している。そのため、悪天候となる期間は、春節前の帰省ラッシュの時期と重なることになるほか、大荒れとなると予想されている地域の多くは中国中・東部の交通の中枢を担う省となっているため注意が必要だ。

今回悪天候が最も深刻になるのは2月3日から5日までの3日間と予想されている。陝西省や山西省中・南部、河北省南部、河南省、山東省、湖北省、重慶市北部・東部、遼寧省東部、吉林省東部といった地域では豪雪となり、重慶市北部・東部、湖北省北西部、河南省南部、山東省中・北部、遼寧省東部などの地域では新たに10-20センチ積雪し、局地的には積雪量が25センチ以上になる所もあると予想されている。

2月1日から4日までの4日間、山東省南部や河南省南部、湖北省中・西部、安徽省北部、江蘇省北部、湖南省北西部、貴州省東部では、雨氷現象が起きる可能性もある。その影響を受ける面積は43万平方キロと、非常に広範囲で、影響を受ける省の数は2009年以来で最多となっている。気温が低く、雨に濡れた道路が凍結する恐れがあるため、車で移動する場合は十分に注意し、車間距離を十分にとって、ゆっくりと走るよう心掛けよう。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年2月1日

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