歴史を見つめてきた鼓浪嶼の伝統建築 福建省厦門

人民網日本語版 2024年01月31日16:07
歴史を見つめてきた鼓浪嶼の伝統建築 福建省厦門
八卦楼

福建省厦門(アモイ)市の鼓浪嶼(コロンス島)は、1年を通じて春のような陽気の「海上の花園」であるだけでなく、多くの歴史的な建築物により「万国建築博物館」と呼ばれ、国内外の観光客がこの島を訪れている。

鼓浪嶼の歴史がその独特な人文景観を作り上げてきた。1844年からこの島に13ヶ国が前後して領事館を設立したからだ。英国や米国、フランスなどは、この島に教会を建て、学校や病院、外国人が経営する商社なども建てた。そのため鼓浪嶼には西洋風の公共建築及び民間建築が数多く残されている。島に現存する19世紀末から20世紀前半に建設された各種様式の建築物は1000軒以上あり、西洋建築文化の集積地となっている。これらの建築物のうち多くが西洋の建築様式を用いながら、中国の伝統的な建築様式の特徴も兼ね備えている。この島で中国と西洋の文化が出会い、異彩を放っているのだ。

世界遺産委員会は、鼓浪嶼が世界の各文化及び価値観の間の相互理解と共同発展の歴史を見つめ、中国およびその他の地域の異なる文化の融合と発展に参考材料を提供したとの見解を示している。

こうした見解を経て、「鼓浪嶼島:歴史的共同租界」が2017年7月8日、世界遺産に登録された。これは中国で52番目の世界遺産となった。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年1月31日

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