北斗システム、巨大な海底トンネルの設置をサポート
人民網日本語版 2023年11月02日15:16
地球から数万km離れた宇宙では今も、56基の北斗測位システム衛星が稼働しているところだ。深中通道は珠江河口に跨る全長24kmの橋・トンネル総合超大型プロジェクトだ。両側8車線のトンネルを深さ数十mの水中に沈めるためには、宇宙の北斗衛星が欠かせないものとなった。中央テレビニュースが伝えた。
張超氏は深中通道プロジェクトで測量管理を担当するエンジニアで、2年余りにわたり沈埋トンネルの設置作業の全過程に参加した。これは世界初の超長・超幅広両側8車線鋼殻コンクリート沈埋トンネルだ。全長6.8kmの同トンネルは32函のケーソンと最終ジョイントに分かれ、一つずつ設置。1函当たりの重量は8万トン。まず巨大函を運び、海底の基礎溝に正確に入れてから、前方のケーソンと隙間なくつなげ、さらに100年間安全に使用できるようにする必要がある。
目に見えない水中での5cmの設置誤差は、長さ160m余り、幅46m、高さ10mのケーソンにとっては針に糸を通すようなものだ。
プロジェクトが始動した当時、ちょうど北斗システムの稼働が始まった。チームは北斗の力を導入するため、陸上、海上、ケーソンで1000回ほどの実証実験を実施し、最終的にプランをまとめた。船上の北斗衛星アンテナと付近の参考基地局が協力し、ケーソンの相対測位を行う。精度はmm級に達した。ケーソンが水中に入ると、その水中での位置や姿勢がディスプレイにはっきり表示される。北斗の測位性能が安定的で信頼性が高いことにより、プロジェクトは質が高く、効率的に進んだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年11月2日
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