中国、初めて渡り鳥に北斗衛星測位装置を装着 渡り鳥の移動をサポート
鳥類標識調査は渡り鳥の移動の動き及びその法則を研究する重要な手段だ。江西省吉安市遂川県は中国の鳥類移動の重要ルートの一つだ。今年、渡り鳥の移動をサポートするため、現地の自然保護区の作業員は初めて渡り鳥に北斗衛星測位装置を装着した。中央テレビ網が伝えた。
毎年9-10月は渡り鳥が群れをなして南に移動するピーク期間で、鳥類標識調査は通常この時期に行われる。標識調査は、渡り鳥を網で捕獲した後に身体データの測定及びサンプリングを行うとともに、足に中国渡り鳥標準型番の入った金属の輪をつけることだ。科学研究者は今年初めて標識調査で北斗衛星測位技術を駆使し、国際共通基準に基づき渡り鳥に特別に研究開発した小型軽量化装置を装着した。
江西師範大学生命科学学院の大学院生である王朝陽氏は、「これは背負式の6.5gの追跡装置で、その重さはこのシラサギの体重の3%未満だ」と述べた。
この衛星追跡測位装置は渡り鳥の移動を研究するために専門的に研究開発した小型化・軽量化装置で、渡り鳥が飛び立った後にバックグラウンドに持続的かつ定期的に位置情報を送信し、渡り鳥の移動ルートを明らかにすることができる。
江西南風面国家級自然保護区管理局のシニアエンジニアである朱高棟氏は、「この衛星追跡装置を利用し、比較的正確で速やかに移動ルートを知ることができる。どこからか、いつ来たか、その飛行の速度と高度はいくらか、いずれも正確に把握できる」と説明した。
保護区はすでに累計3万8000羽の渡り鳥の標識調査を行っている。今シーズンはすでに614羽にのぼっており、うち衛星測位追跡装置を装着した標識調査鳥類は36羽で、すべて順調に稼働している。これらの渡り鳥は北斗衛星測位装置を持ち、移動中の各種データを科学研究者に送信し、渡り鳥の移動ルート、休憩所、移動時間の研究に科学的データ分析を提供することになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年9月26日
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