習近平国家主席は28日、福建省福州市で開かれた「鼓嶺縁」中米民間友好フォーラムに祝賀メッセージを寄せた。祝賀メッセージで習主席は、ガードナー夫人を鼓嶺に招待した事を振り返り、友好団体「鼓嶺之友」と両国各界の友好関係者が鼓嶺の歴史を掘り起こし、鼓嶺文化を積極的に広め、中米両国民の相互理解と友好的協力を深めるためにたゆまず努力したことを評価した。新華社が伝えた。
「鼓嶺の物語」は、習主席が自ら中米間の民間友好交流を促進した美談として知られている。1992年、中国共産党福州市委員会書記だった習主席はガードナー夫人を中国に招待し、その夫ミルトン・ガードナー氏が生前暮らした中国における故郷、福州市鼓嶺を訪問できるよう取り計らった。
「鼓嶺之友」はかつて福州市鼓嶺で暮らした米国の家族の子孫で構成されており、彼らは中国と100年にわたる縁で結ばれることとなった。習主席の言葉は、フォーラムに参加した「鼓嶺之友」のメンバーに共通の記憶を呼び起こした。
エリン・マッキニス氏(72)は「習主席が30数年前に行ったこの取り計らいは、非常に知恵があり、卓見に富むものだった。習主席は、『鼓嶺の物語』が中国と外国、特に中米間の人的・文化的交流にとって重要な意義を持っていることを見抜いていた」と指摘する。
マッキニス氏の祖父は1940年代に福州に来て、鼓嶺で長年暮らした。彼女の夫も福州生まれだ。2015年に初めて福州を訪問して以来、彼女は常に鼓嶺文化を広めることに尽力し、外国籍の友人向けに鼓嶺を紹介する英語版ウェブサイトも開設し、関連イベントも開催してきた。
マッキニス氏らの努力の下、数々の「鼓嶺の物語」が掘り起こされ、「鼓嶺之友」のメンバー数も拡大し続けている。最近、マッキニス氏は「鼓嶺之友」の他のメンバーと共に、習主席に手紙を送り、いくつもの感動的な「鼓嶺の物語」を伝えた。
習主席は祝賀メッセージで、「鼓嶺之友」は中米両国民が制度や文化、言語の違いを乗り越えて、厚い友情を築くことが完全にできることを改めて証明したと述べた。これについて、マッキニス氏は「私達はこの友情の継承者。この友情をしっかりと大切にし、継承し、発揚しなければいけない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年6月29日