雲南省普洱(プーアル)市寧洱哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治県同心鎮那柯里村の那柯里茶馬古道宿場にはユニークな草木染工房がある。工房では、絹や綿など天然素材の布を結んだり、縫ったり、縛り上げたりした後、藍などの染料を用いて染め上げ、濃淡の異なる藍色と白で様々な模様を作り出している。工房の外に据えられている物干しの竹竿に広げて干されたこれらの藍染の布の背後には、雲南の青く澄んだ空と白い雲が広がっている。そしてその美しい眺めで道行く人々を魅了している。人民網が伝えた。
中国の古代において主流だった染色技術である植物染めは草木染とも言われ、現在までに1千年以上の歴史を誇る。草木を天然染料として繊維を媒染剤の溶液に浸して、繊維に染料を定着させる「媒染」や配色、染めなどの技術プロセスを経ることで、麻や絹、綿などの生地を様々な色に染め上げる。また理想的な色合いを出すためには、染料の温度や濃度、染めの回数が重要な鍵となり、同じ種類の染料を使っても、その産地が異なれば、決して同じ色彩にはならない。(編集KM)
「人民網日本語版」2023年5月18日