広西壮(チワン)族自治区河池市大化瑶(ヤオ)族自治県岩灘鎮にある美女峰景勝地では4月22日午前、「壮族三月三・大化カーニバル」活動の一つである「千人碰蛋万人歌」イベントが開催された。同日、大化や岩灘の周辺にある郷鎮に住む人々は岩灘美女峰の頂上に集まり、民族衣装を身にまとい、卵を入れたカゴを手にした人々が、蛇行した道を歩きながら抑揚のある節回しの山歌を歌う様子は、人々に壮族の若者たちの独特な情熱を感じさせていた。人民網が報じた。
卵を打ち付け合うゲームの様子(撮影・李虹瑩)。
イベント会場は活気に満ちていた。集まった人々は色とりどりの鶏卵やアヒルの卵が入ったカゴを手にしており、卵には模様などが描かれたものもあり、それらの卵を互いに打ち付け合うゲームを行っていた。参加した人々は移動しながら遊びに興じていた。また山歌の二重唱、古代の漁獲、バンブーダンス、花嫁を背負った競争といった伝統的なパフォーマンスやゲームも行われた。
花嫁を背負った競争(撮影・李虹瑩)。
「碰蛋」は、壮族の伝統行事「三月三」における伝統的なゲームの一つで、若い男女が互いへの思いを伝える方法の一つ。壮族の若者は、赤い染料で染めた鶏卵やアヒルの卵を互いに打ち付け合って、卵が割れた方が「負け」となり、敗者は割れた卵を勝者に渡し、顔見知りになったことを証しとすると同時に、勝者を讃える歌を歌わなければならない。毎年、この「三月三」の歌唱イベントで、若いカップルが誕生し、夫婦なるケースも多いという。(編集KM)
古代の漁獲再現パフォーマンス(撮影・李虹瑩)。
「人民網日本語版」2023年4月24日