習近平国家主席は15日午前、フランスのマクロン大統領とインドネシア・バリ島で会談した。新華社が伝えた。
習主席は「現在、世界は新たな激動と変革の時期に入っている。世界の多極化構造における2つの重要なパワーとして、中国とフランス、中国とEUは自主独立、開放・協力の精神を堅持し、2者間関係の正しい軌道に沿った安定的・持続的発展を推進し、世界に安定性とプラスのエネルギーを注ぎ込むべきだ」と指摘。
「中国は確固不動として高水準の対外開放を推進し、中国式現代化の推進に努力しており、フランスを含む世界各国に新たなチャンスを提供していく。双方は未来に着眼してトップレベルデザインをしっかりと行い、互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し合い、実務協力を深め、従来からの分野で絶えず新たな進展を後押しし、グリーンエネルギーや科学技術革新などの分野で協力の潜在力を積極的に掘り起こす必要がある。フランス側が中国企業のフランスにおける発展のために、より公平で公正かつ差別のないビジネス環境を提供することを希望する」と強調した。
習主席はまた「長年の発展を経て、すでに中国とEUは強大な経済的共生関係を形成している。双方は双方間の貿易と投資を拡大し、グローバルな産業チェーンとサプライチェーンの安定性及び円滑性を維持し、国際経済・貿易のルールと秩序を維持するべきだ。EUによる独立した積極的な対中政策の継続を、フランスに後押ししてもらいたい」と強調した。
マクロン大統領は「現在の激動する国際情勢を前に、フランスは中国と引き続き相互尊重、平等互恵の精神を堅持し、上層部の交流と対話を緊密化し、経済、貿易、航空、民生用原子力などの分野で協力を深化することを望んでおり、中国企業がフランスで協力を繰り広げることを歓迎する。EUと中国の対話及び協力を積極的に促進していきたい」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月15日