浙江省の巨大「モバイルバッテリー」稼働開始 最大10万kWhの電力を蓄積

人民網日本語版 2022年08月31日10:56

浙江省初の大型電力網側独立エネルギー貯蔵モデルプロジェクトが29日午前、72時間の全容量試験運営を経て、浙江省エネルギー集団有限公司傘下の蕭山発電所で運営を開始した。同プロジェクトの第1段階で配置されるエネルギー貯蔵容量は50MW/100MWhで、最大10万kWhの電力を蓄積できる。その電力網AGC(自動利得制御)周波数調整能力は2基の60万級石炭火力発電機に相当する。集中配置、集中調節の大型電気化学エネルギー貯蔵モデル発電所だ。中央テレビニュースが伝えた。

エネルギー貯蔵プロジェクトは本質的に、調整・制御可能な電力の担い手で、単独で電力網からの指令を受け、電力網にスピーディでフレキシブルなピーク調整サービスを提供できる。浙江省エネルギー蕭山発電所エネルギー貯蔵プロジェクトは完成後、1度の充電で2時間連続・最大5万kWの出力を提供できる。1日で最大で4回充電・放電でき、新エネ利用及び電力網安全・安定運営の水準を高める。

浙江省エネルギー蕭山発電所エネルギー貯蔵プロジェクトは初めて、中国のリタイヤした発電機の既存の施設と用地を利用し建設されたもので、着工は2021年11月。リン酸鉄リチウム電池エネルギー貯蔵システム、電池単体全測温監視方法を採用する。つまり、すべての電池単体の温度を監視することだ。中国での応用は初めてとなる。全測温監視はすべての電池単体の熱制御不能の早期警戒を実現でき、故障処理の時間を稼げる。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年8月31日

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