新型コロナウイルス感染拡大の影響から一時開館を見合わせていた四川省徳陽市にある三星堆博物館の一般公開が26日から再開された。同博物館の文化財修復館では、3千年あまり前に栄えた古蜀文明の世界を垣間見ることができるだけでなく、文化財修復担当者による「文化財を蘇らせる卓越した技術」や文化財の修復プロセスを間近から見学することができる。人民網が伝えた。
三星堆博物館の文化財修復館は、作業シーンを開放することで、展示パネルや動画、標本などと組み合わせ、神秘的な文化財修復の舞台裏を明らかにすることで、考古学的な作業に対する人々の認知度などを大いに高めることに成功している。修復館は、文化財保存エリアと陶器・玉器・金属・象牙修復室で構成されており、電子顕微鏡・レーザラマン分光装置・X線ディフラクトメーターなど考古学においては主流となり広く用いられている器具や設備が配備されている。このほか、立体顕微鏡2台と陶板標本によって、観光客は、文化財の質感や装飾を学習・観察することができる。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年11月30日