(左から)宇宙飛行士の葉光富氏、翟志剛氏、王亜平氏。画像は中国有人宇宙飛行弁公室が提供
神舟13号有人飛行任務の記者会見が14日午後、酒泉衛星発射センターで行われた。中国有人宇宙飛行報道官を務める中国有人宇宙飛行弁公室の林西強副室長によると、有人宇宙船「神舟13号」は北京時間16日午前0時23分に打ち上げられる予定で、乗組員は翟志剛飛行士、王亜平飛行士、葉光富飛行士で、翟飛行士がコマンダーを務める。科技日報が伝えた。
林西強氏によると、神舟13号の有人飛行任務には主に次の5つの目的がある。(1)ロボットアームによるモジュールの回転の補助やリモコン操作などの、宇宙ステーション組立・建設に関するキーテクノロジーの実証実験の実施。(2)2、3回の船外活動により、大小・2本のロボットアームのアダプタ及び懸架装置を設置し、今後の宇宙ステーション建設任務に備える。(3)宇宙飛行士の軌道上6ヶ月滞在の健康、生活、作業サポート技術のさらなる検証。(4)宇宙医学、微小重力物理領域などの科学技術試験と応用を行い、多様な科学教育活動を展開。(5)プロジェクト各システムの宇宙ステーション任務遂行の機能・性能及びシステム間のマッチング性の全面的なチェック。
■神舟13号による6つの課題の克服が待たれる
神舟13号の任務は神舟12号と比べ主に次の6つの相違点があり、神舟13号が直面する課題でもある。林氏によると、この6つの相違点は次の通り。(1)有人宇宙船は自動高速ドッキングを採用し、初めて半径方向で宇宙ステーションに横付けする。(2)中国の宇宙ステーションはコアモジュール、宇宙補給船2隻、有人宇宙船1隻による計4つの宇宙機コンビネーションで運営される。(3)宇宙飛行士が初めて軌道上で6ヶ月滞在する。(4)中国の女性宇宙飛行士が初めて中国の宇宙ステーションに滞在する。王亜平飛行士はまた、中国で初めて船外活動を行う女性宇宙飛行士になる。(5)神舟12号任務を踏まえたうえで、さらに多くの宇宙科学実験と技術試験を展開し、高水準の科学成果を上げる。(6)任務を実施する宇宙船とロケットはいずれも発射場で、スタンバイの状態から打ち上げ状態に直接移行する。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年10月15日