華為(ファーウェイ)技術有限公司は22日、「スマートワールド2030フォーラム」にて「スマートワールド2030」報告書を発表した。これは、ファーウェイ初の、定量と定性を結びつけることを通して、今後10年のスマートワールドに対する体系的な描写と産業への展望となっている。科技日報が伝えた。
次世代情報技術を利用し、健康を計算可能にし、生命に質を持たせ、データによって食糧を交換し、都市をより快適にし、建築をよりグリーンにし、移動をより便利にし、産業をよりスマートにし、社会の信頼性をより高めていく。科技日報が伝えた。
これはファーウェイが描く今後10年のスマートワールドのビジョンだ。
これが実現されれば、人類は病気にかかってから治療するのではなく、病気を未然に防げるようになる。治療案も多様化になる。「垂直農場」の大規模応用により、グリーンな飲食があまねく利益をもたらす。人々はゼロ炭素建築の中で勤務・生活すると同時に、自分を理解してくれる空間を手にする。新エネ車が人々に移動中の第3の専用空間を与えてくれる。新型有人飛行機が緊急救助の効率を上げ、緊急物質の輸送費を引き下げると同時に、人々の通勤方法を変える可能性がある。
同報告書は同時に、通信ネットワーク、コンピューティング、デジタルエネルギー、スマートカーソリューションの将来を分析した。
同報告書によると、XR(クロスリアリティ)、裸眼3D、電子スキン、電子鼻などの技術の成熟に伴い、「デジタル視覚、デジタル触覚、デジタル嗅覚」が次世代ネットワークを通じ人々に実際にその場にいるようなリアルな体験をもたらすという。
同時にネットワークの設計理念は「人向けの認知」から「機械向けの認知」へと変化する。生活・移動合一ネットワーク、衛星ブロードバンドネットワーク、インダストリアルインターネット、コグニティブネットワークという将来の4種のネットワークシーンも徐々に現実になる。
同報告書は、今後10年で人と機械が知覚と感情のインタラクションを実現するとの見方を示した。全能型の人工知能(AI)が科学者の顕微鏡と望遠鏡になり、各業界がデジタル化からスマート化に向かう。
同報告書は同時に、2030年になると汎用計算力が10倍増、AI計算力が500倍増すると予測した。
同報告書は、2030年になると、中国の自動運転新車の普及率が20%を上回る。電気自動車が新車販売台数に占める割合は50%を上回る。今後10年で自動車産業はスマート運転、スマート空間、スマートサービス、スマート生産の大発展を迎える。一方で、ファーウェイの位置づけは依然として「自動車メーカーのクルマ造りを支える」と予測した。
同報告書は、デジタルエネルギーについて、風力・太陽光新エネルギーが主力電源の一つになり、再生可能エネルギーが世界の発電総量に占める割合が50%になる。末端電気化率が30%を上回り、電気自動車が新車販売台数に占める割合が50%を上回り、80%以上のデジタルインフラがグリーンエネルギーによる電気供給を採用すると予測した。
ファーウェイ常務取締役を務めるICT製品・ソリューション総裁の汪濤氏は、「壮大なスマートワールドの到来が加速的に近づいている。我々が今後どこまで行けるかを決めるのは想像力で、将来にどれほど早くたどり着けるかを決めるのは行動力だ。将来を予測する最良の方法は将来を創造することだ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年9月23日