暑い夏がやって来て、今年もまた「人材争奪戦」が始まった。今年のインターネット業界は、昨年よりもさらに人材誘致に力を入れる見込みだ。「銭江晩報」が伝えた。
ネット大手は果たしてどれくらい力を入れるのか。提供するポジションと大学での採用活動の規模は過去最多・最大を更新したネット企業がある。多くのネット企業が新しい分野で、今年度の卒業生の「人材誘致の戦い」を繰り広げ、各種の「技術を備えた有望な人材」を獲得するために惜しげもなく特別プランを打ち出している。
新分野で新卒者の人材争奪戦がスタート
「私たちはこんな人材を待っている。関連する専攻で上位5%に入り、基礎的な学力をしっかり身につけている学生▽トップレベルの国際学術会議や定期刊行物で重要な学術論文を発表したことがあるか、コンピューター関連分野の特許を取得している学生▽中国内外のトップレベルのコンテスト(ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト<ACM-ICPC>や国際情報オリンピック<NOI>など)で受賞歴がある学生▽豊富なプロジェクト経験や実習経験を備え、技術の実用で成果を上げた学生」。
最近、生活関連サービス企業の美団の募集ポスターが大学生の就職活動関連のSNSで大きな話題になった。7月初め、美団は2022年度「北斗計画」をスタートした。これは美団が世界に向けてトップレベルの科学技術の人材を誘致するためのプロジェクトだ。
今年はネット大手が相次いで人材誘致のための特別プランを打ち出し、新卒者の中にいる「大物たち」に秋波を送っている。
7月には小米の「将来の星」特別募集活動もスタートした。2021年7月-22年12月に中国・海外の大学の博士課程及び修士課程を修了する人を対象にしており、小米の将来の技術エリート及び分野ごとの専門的人材の育成が狙いだ。
小米の公式サイトを見ると、「将来の星」では次の4点のうち1つを満たす人材を求めている。▽専門の成績が上位10%に入る▽トップレベルの学術会議か定期刊行物で論文を発表した▽世界または中国の有名コンテストで受賞歴がある▽有名企業で実習の経験がある――の4点だ。
小米に入社できれば、業界の中でも非常に競争力の高い報酬を得られるほか、持ち株奨励金、入社時の譲渡制限付株式ユニット(RSU)もある。またグループ内部の専門家が業務の指導をし、トップレベルの部門のリーダーがキャリアの指導をし、「両輪の指導」を受けることで、他の社員より早くキャリアアップできる。また企業内部の人気部門や挑戦しがいのあるポジションを、他の社員に先だって選択することができる。
新分野でも新卒者の「人材争奪戦」が起こりつつある。美団がスタートした大学での採用活動の募集枠は北京、上海、深センに主に集中し、技術関連のポジションが多く、美団の事業分野をカバーしている。デリバリーのスマートアルゴリズム、デリバリーのディープラーニングなどのデリバリー業務のほか、食品調達アルゴリズムエンジニアやオンライン配車スマート調整などさまざまな新業務があり、自動運転車に関連したエンジニアのポジションもたくさんある。