「ランセット」に掲載された世界の医学専門家24人の共同声明
「新型コロナウイルスのヒト感染経路を確定する鍵となるのは、憶測ではなく科学だ」。世界の医学専門家24人が現地時間5日、権威ある医学誌「ランセット」に共同声明を発表した。新型コロナウイルスの「実験室漏洩説」に真っ向から反論し、同説には科学的な根拠がないと指摘したうえ、新型コロナウイルスが自然界由来との観点を再び示した。
同声明は同時に、新型コロナウイルスと闘う中国の科学者、公衆衛生従事者、医療関係者への支持を改めて表明し、「我々の尊重と感謝は時間の流れと共に深まるばかりだ」とした。
外部のいわゆる「医学専門家が中国と利益でつながっている」という非難についても、同声明は、「共同署名した医学専門家は中国と学術レベルで協力しているだけだ。関連する資金援助はいずれも米国の各界からのもので、その中には米政府も含まれる」と明らかにした。
声明は、「慎重かつ透明な科学情報収集は、ウイルスの感染経路の特定、新型コロナウイルスの持続的な影響を和らげるプランの策定にとって極めて重要で、非難と憶測は何の役にも立たない。なぜなら、ウイルス情報の客観的な評価を得る助けにならず、ましてや国際的な協力を促進できないからだ」と指摘した。
同声明はまた、いわゆる「実験室漏洩説」を真っ向から否定した。「科学文献の新たな信頼できる、そして同業者からの評価を受けた証拠の最も有力な手がかりによると、新型コロナウイルスは自然界で進化したものだ。実験室漏洩説は依然として同業者が評価する学術誌において、科学的な検証により証明されていない」とした。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年7月8日