宇宙に手紙を送るというのは、どんな体験なのだろうか?中国航空建設集団の文化クリエイティブグッズブランド・中国航天文創(CASCI)のオンラインショップで6月28日、「宇宙レターセット」の販売が始まった。
「宇宙レターセット」には、宇宙に手紙を送る時に使う専用便箋や切手が貼られた封筒、美しいデザインの絵ハガキ2枚が入っている。
封筒には、宛名の「宇宙郵便局」や宛先、郵便番号などが既に印刷されており、手紙を書いて直接ポストに投函するか、郵便局に持っていき、投函することができる。
その後、これらの手紙はスキャンされ、電子版としてマイクロチップに保存され、機会を見計らって宇宙船で宇宙ステーションの「宇宙郵便局」に運ばれる。宇宙飛行士によって、世界にその内容が読まれる可能性もあるという。
ネットに寄せられているコメントを見ると、亡くなった家族に手紙を書きたいという人もいる。また未来の自分に手紙を書きたいという人もいる。
あなたは誰に手紙を書きたい?
宇宙郵便局は、中国郵政集団公司と中国有人宇宙飛行事業弁公室が共同で設置。10年前に、無人宇宙船「神舟8号」と宇宙ステーション「天宮1号」のドッキングが成功した時に、中国郵政の宇宙と地上を繋ぐサービスが開通した。これにより地上と宇宙の間に手紙のやり取りをすることが可能になった。「宇宙郵便局」の初代局長は、中国初の宇宙飛行士・楊利偉が担当した。
宇宙郵便局は、「バーチャルと現実」を組み合わせた経営スタイルが採用され、実体の郵便局は北京航天城郵便局に、バーチャル郵便局は有人宇宙船内に設置されている。「宇宙郵便局」専用の消印や郵便袋なども準備されており、世界や中国国内を対象に配達と集荷業務を行っている。
以前、宇宙に送る手紙は、主に小中高生を対象に募集され、これまでに数十万通が宇宙へ送られた。
微博(ウェイボー)では、「中国航天科技集団が宇宙へ手紙を送るサービスを打ち出した。もし送るとしたら、誰に送りたい?」という投票が実施され、「未来の自分」、「亡くなった家族」、「最も愛する人」が上位3位を占めた。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年6月30日