中国、米側にフォート・デトリック疑惑で説明を呼びかける

中国メディアが世界保健機関（WHO）に米フォート・デトリックに対する調査を呼びかける書簡を送ったことについて、外交部（外務省）の汪文斌報道官は2日の定例記者会見で、「これは人々の心の声を反映したものだ。米側は他国に対する『調査』の実施を大声で呼びかける一方で、『国家安全保障』を理由に自国の生物学研究所の状況を公開することは拒んでいる。これでどう国際社会を納得させられるのか」と指摘。

また、汪報道官は、「フォート・デトリック以外に、米国は世界中に200以上の生物学研究所を設置している。これらの研究所の分布は、SARS（重症急性呼吸器症候群）、エボラ出血熱、ジカ熱といった近年のいくつかの危険な疾患やウイルスの蔓延が始まった場所の分布状況と非常に似ているとの報道が多くなされている。以上の数々の疑惑について、米国はいつ国際社会に合理的説明をするのか？米側は未だに正面から回答していない。人には言えない隠し事があるのだろうか？我々は米側に対して、開放性と透明性のある協力的な姿勢で国際社会の懸念に真摯に応えるよう改めて呼びかける」とした。（編集NA）

「人民網日本語版」2021年6月3日