広東省東莞市リハビリテーション病院の文化・スポーツ活動室では、全自動麻雀卓がひときわ人目を引いていた。日中に行われる通常のリハビリテーションが終わった後、麻雀好きの患者たちは毎晩のように順番に、この麻雀卓で麻雀を打ち、それがリハビリテーションの役割を果たしている。中国新聞網が報じた。
同院神経リハビリテーション科の患者の多くは、脳卒中による身体機能障害からの回復を目指している。脳卒中患者は、運動機能・感覚機能・認知機能などさまざまな機能に同時に障害が残り、日常の活動能力が著しく低下、あるいは失われる。また、焦燥感や抑うつを増幅させる患者もいる。3月中旬にこの麻雀卓が導入されて以来、多くの患者にとって夜の娯楽や気晴らしが生まれ、機能回復を大きく後押ししているだけではなく、患者の気持ちも上向きになってきている。麻雀牌を取り上げたり、触ったり、計算したりするといったプロセスでは、患者の肩・肘・手首の各関節や手の機能トレーニングになるだけではなく、患者の記憶力・計算力・認識力を鍛えることもできる。患者は、他の患者と一緒に麻雀を打ちながらお喋りすることで、落ち込みがちな気分も向上する。
この病院では、麻雀のほか、カラオケ・卓球・囲碁将棋、広場ダンスといったバラエティに富んだリハビリメニューが設けられている。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年4月12日