「上海科技革新センター建設報告書2019」が先月26日、正式に発表された。同報告書によると、上海の昨年の社会全体の研究開発費の対GDP比は4%で、全国平均水準の2.23%を上回った。1万人あたり発明特許保有量は53.5件で、5年前より倍増。総合科学技術進歩水準指数は終始、全国のトップ2に入っている。科技日報が伝えた。
同報告書は6部構成で18章に分かれ、昨年の上海科学技術革新センター建設の様々な面を濃縮している。例えば世界初の概日時計障害体細胞クローンサル、世界初のブラックホールの写真の発表といった重大成果、及び「科学技術体制改革25条」の発表などが含まれる。上海科学技術革新センター建設の重点措置と重大成果に焦点を当てた。同報告書はさらに科創板の取引開始といった年間注目案件を取り上げた。同報告書は公開出版物として一般社会に発表されるとともに、その重要内容を英訳し、上海科学技術革新センター建設の進捗と成果を世界にアピールする。
同報告書によると、上海市の昨年の工業戦略的新興産業の生産高は前年比3.3%増の1兆1163億8600万元(1元は約15.9円)で、伸び率が全市の一定規模以上の工業を3.6ポイント上回った。新たに認定されたハイテク企業は5961社以上で、ハイテク企業数が1万2000社を上回り、2014年より121%増加した。育成中を含む科学技術小巨人企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つ科学技術イノベーション中小企業)は累計2155社。
同報告書によると、上海市の集積回路の産業規模と技術水準は中国のトップレベルにある。昨年末時点で、上海市の集積回路産業の投資総額は累計3000億元以上、企業数は600社以上で、産業規模は全国の約20%を占めている。同時にバイオ医薬品の革新力が際立っている。上海市の昨年のバイオ医薬品産業の経済規模は前年比11.6%増の3833億3000万元で、全国の7.4%を占めた。新薬の総数は全国の4分の1だった。
上海科学技術革新センター建設の重要な担い手である張江国家独自革新モデル区は、現在すでに「1区・22パーク」の発展構造を形成しており、全市の16の行政区、総面積にして約531平方キロメートルを網羅している。張江ハイテク産業発展のバロメータである張江指数も同日発表された。張江指数は匯添富基金が中証指数公司向けにオーダーメイドされたもので、表面的な特徴を示す「中証世界張江独自革新総合指数」、及び投資寄りの「中証滬港深張江独自革新50指数」という2つの指数が含まれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月4日