微博(ウェイボー)で最近、「日曜日の夜が一番憂鬱」というハッシュタグが付いた投稿の検索が急増している。人気となっている投稿を見ると、楽しい週末が終わり、月曜日がやって来ることを考える時に襲われる虚しさにより、気分がふさぎ込みがちになる人が多いようだ。深刻な人の場合、夜にならないうちから、憂鬱な気分に襲われ始めるのだという。中国日報が報じた。
症状
睡眠研究機関のThe Sleep Judgeが働く米国人1034人を対象に実施した研究の結果によると、この「ブルーマンデー症候群」に多い症状には、不安や、夜中に目が覚める、睡眠の質が悪い、気分がふさぎ込こむ、怒りっぽくなる、不眠、頭痛などがある。
原因
米誌「アトランティック」の記事によると、「ブルーマンデー症候群」の根本的な原因は、食事を作ったり、子供の世話をしたり、そして何より重要なことである安定した収入を得ることといったような暮らしていく上で果たさなければならないさまざまな責任だ。
もちろん、現代人は残業も多く、周末にリラックスできる時間もますます少なくなっている。つまり、まだ、リラックスできていないうちに、週末が終わってしまうのだ。
夜や週末も仕事(副業を含む)をしているという人もたくさんいる。ある人は、「2日の休みでは、全然足りない。自分を含めて、私が知っている人は、土曜日は『catch up day』なので、本当の休みは日曜日しかない。だから、みんな休みが始まったと思ったら、休みが終わると感じている!休みが短すぎるという現実を実感している」としている。
解決策
微博のネットユーザーたちは、バラエティに富んだ憂鬱な気持ちの解決策を挙げている。
泣く、誰かと登山や海を見に行く、運動する、ゲームをする、街をブラブラする、音楽を聴く、読書、食べまくる、さらに、部屋の片づけなどがその方法だ。
総じて言うと、憂鬱度は、日曜日と月曜日の活動の落差によって決まるだろう。例えば、とても楽しい日曜日を過ごした後、月曜日にハードな仕事が待っていると、とても憂鬱になってしまう。
落差を小さくするための方法は、憂鬱さと楽しさを融合させること。そのためにできることが2つある。1つ目は映画を見に行ったり、博物館見学や公園の散歩に行ったりするといったイベントを意識的に日曜の午後や夜など憂鬱さに襲われる時間帯に計画するか、または月曜日をちょっと特別な日にすることだ。例えば、遠く離れている友人とのビデオ通話など、楽しみに思えることを月曜日の予定に入れることだ。そうすることで、日曜日の憂鬱さを軽減できる。
もう1つは全く正反対の方法で、ちょっとした仕事を日曜日の午後にして、早めに仕事モードに入るという方法だ。そうすることで、月曜日の仕事も減り、楽になる。
日曜日と月曜日の「境界」をできるだけあやふやにするため、2つの方法を両方使うこともできる。
ビジネス特化型SNS・LinkedInの2018年のある調査研究によると、働いている米国人の80%が日曜日になると、月曜日からの仕事のことを心配している。また、ある家具ブランドの調査によると、憂鬱になり始める時間は、平均すると日曜日の午後3時58分からだという。
一方で、金曜日は、土曜日のことを考えて、仕事が終わる前から心はすでに休みモードに入ってしまっている。気分が高揚していればいるほど、日曜日に気分が落ち込んでしまうのは、至極当然のことだとする人もいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月16日