映画産業に関する統計を発表している灯塔専業版によると、今月8日の時点で、国慶節(建国記念日)と中秋節(旧暦8月15日)が重なった10月1日に合わせた8連休に合わせて公開された映画の興行収入が39億4800万元(1元は約15.8円)、観客動員数は合わせて約1億人に達した。興行収入のトップ集団を走るのは、「我和我的家郷(My People My Homeland)」や「姜子牙(Legend of Deification)」、「奪冠(LEAP)」などだ。うち、10月1日に封切られた「我和我的家郷」と「姜子牙」の興行収入はそれぞれ18億7000万元と13億8000万元に達した。
国慶節映画の興行収入トップの「我和我的家郷」は、2019年の国慶節に合わせて公開された映画「我和我的祖国(My people, my country)」の姉妹篇。張芸謀(チャン・イーモウ)監督がゼネラル・エグゼクティブ・プロデューサー、寧浩(ニン・ハオ)監督が総監督を務めて、寧浩監督、徐崢( シュウ・チェン)監督、陳思誠(チェン・スーチェン)監督、閆非(イエン・フェイ)監督と彭大魔(ポン・ダーモ)監督、鄧超(ダン・チャオ)監督と俞白眉(ユー・バイメイ)監督が5つの物語を製作するオムニバス形式が採用されている。
今年の春節(旧正月、今年は1月25日)に公開される予定だった「姜子牙」は、国慶節映画として公開された。昨年、「哪吒之魔童降世(ナタ~魔童降臨~)」が大ヒットとなったため、国産アニメーション映画の「姜子牙」にも大きな期待が寄せられていた。8連休首日、「姜子牙」の興行収入は3億6000万元に達し、「ナタ~魔童降臨~」が昨年打ち立てたアニメーション映画の公開初日興行収入記録を塗り替えた。しかし、「姜子牙」に対する評価を見ると、賛否両論があり、興行収入は右肩下がりとなり、公開6日目以降は、1日当たりの興行収入が1億元を切った。
新型コロナウイルスの影響で、約半年にわたり営業中止となっていた映画館にとって、今回の8連休は、アフターコロナ初の大型連休となった。7月25日、上海国際映画祭の開幕フォーラムで、阿里巴巴(アリババ)集団の副総裁を務める、阿里影業の李捷総裁は、「今年の国慶節映画は、興行収入の復活を迎えることになるだろう」と予測していた。
今年の国慶節映画を見ると、昨年のような「戦狼2 (ウルフ・オブ・ウォー2)」、「ナタ~魔童降臨~」、「流転の地球(原題:流浪地球)」のような大ヒット作品は登場していないものの、現時点の興行収入統計を見ると、過去最多を記録した2019年の44億6600万元と比べても遜色はなく、過去2番目の多さになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年10月10日