コンビニで飲料のショーケースを開け、太りそうなコーラと甘くない炭酸水のどちらを買うか迷ってなかなか決まらない。ボトルの後ろにあるカロリー表示を見て、結局「無糖」と書かれた炭酸水を選んだ。「中国青年報」が伝えた。
今年の夏には、「無糖」、「砂糖代替甘味料」、「カロリーゼロ」が若者の飲料品の選択に影響するキーワードになり、市場ではこうしたキーワードをうたった飲み物やヨーグルト、お菓子などさまざまな商品が出回り、消費者にはこれまでよりはるかに多くの選択肢が与えられた。科学的なものの考え方が普及したため、多くの人が肥満や老化促進など、糖分取り過ぎの害を知るようになった。砂糖の入っていない商品は、健康も追求したいしおいしさも捨てがたいという若者の心をがっちりとつかんだ。
今時の若者の「魚も熊の手のひらもほしがる」(両方手に入れることは難しいものでも両方ほしがる)欲求が無糖市場の繁栄をもたらした。しかし砂糖は本当に悪者なのか。砂糖代替甘味料は本当に健康的なのか。
「砂糖はいやだが甘さはほしい」ので代替甘味料を使用
無糖は甘くないということではなく、さまざまな砂糖代替甘味料で甘さを出している。中国の「包装済み食品栄養ラベル通則」の規定では、食品の糖質量が固体は100グラムあたり0.5グラム以下、液体は100ミリリットルあたり0.5グラム以下のものは、「無糖食品」と表示してよいことになっている。
飲料の場合、とことん健康を追求するのであれば、白湯こそが正しい選択になるが、甘さの誘惑が断ちがたいというなら、甘さのある無糖飲料が若者にとって次善の策になる。
こうした商品はどんな砂糖代替甘味料を使用しているのだろうか。成分表を見ると答えがわかる。無糖コカコーラはアスパルテーム、(インターネット飲料メーカーの)元気森林はエリトリトール、喜小茶はエリトリトールとスクラロースを使用している。